全日本大学空手道選手権まで、残り20日。
一年間の総仕上げを前に3年生に話を聞きました。
上級生として、またチームの中心として、今思う事は。
◆いよいよ全日本。トーナメントも決まり今の心境は?
-早田- あれから1年経ったと考えたら早く感じる。もっともっと練習して絶対に負けたくない‼️
-鹿谷- 去年悔しい思いをしたのを思い出しました。あんな思いをもう2度としたくないという気持ちがより一層強くなりました。
-白水- 自分の仕事をするだけ。
-河野- 練習以上のものは出ないので残りの日数を大事にします。
-松井- 去年後一歩のところで負けて悔しい思いをした。今年は笑顔で終われるように勝ちにいきたいと思います。
-吉田- 去年の全日本は僅差で負けて終わりました。
その経験を思い出しながらチーム全員で毎日稽古に励んできたので今年の全日本では去年以上の結果を残せるよう頑張ります。
◆3回生(上級生になって)になって変わったこと。
-早田- この時期になって来年は自分たちが最上級生なんだと、より責任を感じるようになった。
-鹿谷- 去年までより負けられない気持ちが強くなりました。
-白水- 常に周りを見ていなければならないと思うようになった。
-河野- 人数が毎年増えているので、後輩に負けないように、追いつかれないようにという気持ちを持つようになりました。
-松井- 主務も本格的にやりだしたので責任をかなり感じました。
-吉田- 2回生の時とは違い1回生2回生と後輩が増えて今まで先輩方に頼っていた部分もありました。上級生になるとその逆で練習はもちろんそれ以外の生活面でも問題などがあると上級生の責任となるので気の配り方が変わったと思います。
◆同期生について。
-早田- 来年は自分たちのチームになるので、最後の団体には同期全員がメンバーになるんだと思って高い気持ちをもって練習していってくれたら嬉しいです。
-鹿谷- 個性が強い、いわゆる癖が強いです(笑)
-白水- 同じ目標に向かって取り組む姿勢に、自分も頑張らないといけないと刺激を貰える仲間たちです。
-河野- みんな仲間思いです。
-松井- 上級生になって同期の意識が変わっていることをすごく感じています。同期の雰囲気は良くて充実してやっています。
-吉田-入学して3年目になり福岡に来て1番長い付き合いできつい時や楽しい時を一緒に過ごして来た仲間なので横の繋がりは強いと思います。
◆全九州の負けについて。
-早田- 日頃の練習で言われている事が、全面に出てしまった試合だった。ここ1番で勝てなかった原因はそれぞれが理解していると思う。同じ事を繰り返しているようでは勝てないと改めて実感した試合だった。
-鹿谷- 自分は出場出来なかったのですが、入学して初めての九州での負けだった。本当に悔しかったです。
-白水- 与えられた仕事をやりきれず、プレッシャーに負け、自分の精神面の弱さが負けに繋がったと考えている。
-河野- 監督の指示を聞かなかった事が敗因に繋がった。
-松井- 大事な場面で悪いところが出ていて練習中に言われていることが出たと思いました。大学に入学して九州では初負けだったので逆に気持ちの面で得るものがあったと思いました。
-吉田- 自分たちが入学してから九州大会で負けることがなかったのですが今回負けたことで今まで気づけなかった小さなことなど見つかった。
負けは負けですがプラスに考え日頃の練習と全日本に繋げて行きたいと思います。
◆九産大空手道部に入部して、感じた事
-早田- 九産大に入って、勝つ意識の強さ、退かない本当の意味を知れた。
今はメンバーと、メンバー外の意識の差をすごく感じている。レギュラーとか、そうでないとかじゃなくて、もっと上を見てほしい。
-鹿谷- 先輩方の成績が凄すぎで圧倒されました。自分もこんな成績を残したいなと思いました。
-白水- 縦、横の繋がりの深さを感じました。勝つ楽しさ、勝つ厳しさをもう一度考えさせてくれたと感じます。
-河野- 大学に入って、自分の未熟なところが浮き彫りになりました。
-松井- 高校まではあまり勝てない選手だったので、悔しさしか残りませんでした。大学に入り勝つのが当たり前という考えに変わって勝つことの意味や楽しさを感じることが出来ています。
-吉田- 歴史ある九州産業大学空手道部に入部して3年目。OB、OGの先輩方や保護者いろんな方々の支えがとても選手一人一人の支えになっているなと感じています。
◆後輩たちについて。
-早田- 後輩たちはもっとガンガン向かって来て欲しい!勝てないからとかではなくて、勝てないのは当たり前、それに勝つためにはやっぱり強い人とどれだけやれる気持ちがあるか、また強い相手に向かっていった経験が大事だと思う。弱いやつに勝ってもそれはなんの価値もない!
-鹿谷- みんなやる気があり自分達も負けられないなという気持ちにさせられます。
-白水- しっかり自分たちが後輩たちに九産大空手道部としての背中を見せていかなければいけないと思う。
-河野- チームの底上げをする為に、後輩にはもっと強くなってほしい。
-松井- みんな勢いがあるので負けられないという強い気持ちになっています。
-吉田- 練習面では入学したころよりも成長している姿をみると自分も負けてられないなと良い刺激になります。
頼んだ仕事もしっかりこなしてくれるので良い後輩に恵まれたなと思います。
◆選手として一番大切にしている事。
-早田- 自分は選手として、負けない事を前提に、他の人と違う意識の持ち方をしている。一つの練習の中で、言われた事だけでなく何かもう一つ意識してやることを大事にしてます。それと経験です。どんどんいろんな試合に挑戦し、強い人と戦い、それを自信にもってやっています。
-鹿谷- 怪我をしない事。自分は怪我が多いので怪我をしないようにしたいのですが、よく怪我してしまいます。
-白水- 中途半端に終えないこと。
-河野- いつでも最大限の力を発揮すること。
-松井- 攻めの組手で自分でポイントを取りに行って勝つということを大切にしています。誰にでもガツガツ行けるような選手になりたい。
-吉田- 自分が大学まで続ける事が出来ているのは、支えてくださる親含め、いろんな方々のおかげです。空手の成績や空手を通して学んでいる礼儀など、人として成長した姿を見せることで恩返ししていきたいです。
◆副島主将について
-早田- 副島先輩は男子が1人しかいなくて、自分だととても辛いです。
悔しさを知っている先輩。それをしっかりと胸に刻み、全日本では胴上げしたいです。
-鹿谷- 入学してから本当にお世話になっている。本当に最後は最高の形で全日本に挑みたい。
-白水- 迷惑をかけた分、最後は全日本で笑ってもらいたい。
-河野- 沢山迷惑をかけたので何とか恩返しをしたい。
-松井- いろんな面でお世話になって、助けてくれた先輩。笑顔で全日本を終えてもらいたいと思っています。
-吉田- 入学してからずっとお世話になっている先輩なので感謝の気持ちでいっぱいです。
練習では頼れるキャプテンとして、部員が増えている中見事にまとめ、良い雰囲気を作ってくれています。最後の全日本で最高の形で挑めるように残り日数をしっかり支えていきたいです。
◆最後に、全日本に向けての意気込み。
-早田- 去年1ポイントの大事さを学んだ。一つでも多く点が取れるように、そして、チームのエースとして絶対に負けません!
-鹿谷- 絶対に勝つ!
-白水- 同じことを繰り返さないよう、勝ちに執着する。
-河野- チームの為に貢献します。
-松井- 目の前の試合を全力で。
-吉田- 昨年はメンバーとして全日本に行き悔しい結果に終わった。来年こそはという気持ちでいたのですが今回は残りの全日本までチームの一員として、最高の状態で試合に臨めるようにチームを支えていきたいと思います。
入学して3年が経ちました。
気が付けば、成人し上級生となりチームの中心に成長しています。
入学時より期待され、多くの試合に出場し経験を積んできました。
若さの勢いで、九州で負けていたチームに勝つ意識を根付かせてくれた学年です。
その分、下級生の時に学ばなければならない事を少し疎かにしてしまいました。
その辺りが、今年の試合に結果として出てしまったのかもしれません。
まだまだ、持っている実力を出し切れていません。
しかし、先日の全九州の負けを受け止め、変わろうとしています。
自分たちで気付き、自発的に取り組む姿勢が見えてきました。
目指すべき、戦う場所は全日本です。
個性豊かな面々で、普段はバラバラのような感じですが、ここぞという時の結束力はどこにも負けないと思います。
また、普段はふざけているようでも、全員が熱い気持ちを持っています。
強い絆で、チームの勝利と、主将の花道を。
強い個が、強いチームを作ります。
迷わず、覚悟を決めて自分たちでプライドを取り返してください。
全員が大義をやり切る覚悟をもち、目標に向けて継続すること。特別な技術や近道はありません。信じた方向に向かって地道に積み重ねるだけ。目指すべきものを成し遂げた時の高揚感、充実感は何物にも代えがたい。
その瞬間の感覚は言葉では表現できません。自分に何ができるのかを考え続けること。
自分の行動が、チームの役に立つという喜びをもって取り組んでください。
いよいよ全日本。
応援よろしくお願いいたします。
押忍
全日本大学空手道選手権大会
平成28年 11月19日(土)~20日(日)
日本武道館