平成27年 九州産業大学空手道部 夏季強化合宿
8月27日~9月2日まで長崎県壱岐市にて、夏季強化合宿を行いました。
昨年までとは違い、離島での合宿。
海に囲まれた自然の中で、心置きなく稽古に励みました。
全日本を目指す選手達の夏。
―夏休みを終えた学生達―
前期試験が終わり、2週間の休みに入りました。
現在、本学の部員達は県外出身の学生が多く、それぞれが地元へ帰省していました。
8月20日から、学内での強化練習がスタート。

後期は全九州団体戦と、全日本団体戦が控えています。
この時期の頑張りが、大一番で活躍する自分を作り上げます。
試練の夏がスタートしました。
学内では、午前中は主に下半身強化の走りこみ、午後からは道場内で基本を中心としたメニューで練習を行いました。休み明けで少し体が鈍っている学生も見られましたが、表情を見る中ではみんな充実した休みを過ごした事が伺えました。
―いよいよ壱岐へ。飛躍に繋げる1週間の過ごし方―
1週間の校内合宿で、休み明けの体を空手にしっかりと馴染ませました。
8月27日、博多港からフェリーに乗って壱岐市の郷ノ浦港へ。

港に着くと、壱岐観光協会の皆様が出迎えて下さりました。
―合宿前半戦―
普段は、学生としての本分である学業が優先され、トレーニングや基本稽古に割く時間が短くなりがちです。
この時期に、しっかりと強化し、また試合中心になっていた前期を終え、後期に向けて自分自身の見直し、技の精度を向上させる為に基本稽古に力を入れました。

とはいえ、いきなり100%マックスで行うと怪我のリスクもあります。
徹底した基本稽古のみではなく、ミット打ち等も取り入れるなどし、体の使い方、力の伝え方を意識して稽古しました。

合宿の前半では、量よりも質を重視し、無駄の無い突き蹴りを行うことを意識して取組みました。



トレーニングに関しても、ただやみくもに走るだけではなく、空手競技に必要とされる脚作りを行いました。
最初のうちは、砂浜になれない学生も多かったのですが、徐々に下半身が安定し、スピードもどんどん上がっていきました。





―合宿後半戦―
毎年、夏合宿から秋にかけて大きく飛躍する選手が出てきます。
特に、本学空手道部には、高校時代に大きな実績の無い選手が多いこともあり、やればやるほど成長していきます。
その結果、勝負所での踏ん張りが効くようになります。秋に飛躍する選手もいれば、来年以降に伸びてくる選手もいます。もちろん一気に駆け上がる選手も出てきますが、成長時期はそれぞれです。夏の頑張りがしっかりと形になる事は間違いありません。
個々の能力の引き上げは勿論ですが、チーム力の向上もこの時期には最も大切な事と考えています。
体の疲れもピークになり、精神的にも追い詰められて来る時期です。
心が萎えそうになったとき、隣の仲間の顔が自分を奮い立たせてくれます。


今回の合宿で、監督が一番重要視したこと。
それは、チーム力の向上です。
寝食を共にし、全員で規則正しい生活を送る。
普段なかなか話の出来ない先輩後輩とゆっくりと、しっかりコミュニケーションを取る。
各学年事の役割を果たす。
合宿に入る前に与えられた共通する課題を全員でクリアする。
喜怒哀楽を全員で共有する。


普段と違う環境で、ただきつく辛い事だけではなく、全員で乗り越えること。
個人の能力アップだけでなく、チーム力、結束力を高めることを最大の目的として取組んだ1週間となりました。


―夏合宿を終えて―
校内合宿を含め、約2週間の合宿を終えました。
強くなる為には、雰囲気作りもとても大事だと感じさせられました。
この期間だけで、能力が格段に上がる事は難しいと思います。
今まで積み重ねてきたものを、開放するきっかけ作りになればと考えています。
期間中に、全員の雰囲気は変わり、合宿から戻って今日までの練習に対する向き合い方も確実に変わっています。
今回の壱岐合宿は、多くの方々のご支援とご協力があり、無事に終える事が出来ました。
本当にありがとうございました。
私達にできること、それは九州産業大学空手道部の名を、全国に知らしめる事です。
その為に、益々稽古に励みます。
今後とも九州産業大学空手道部の応援をよろしくお願いいたします。
押忍

【合宿PHOTO】






