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五条訓

  • こんばんは!
    2回生の山村です。本日もよろしくお願いします!

     

    先日私は弟と共に、小学校1年生から9年間通っていた道場に練習をしに行きました。道場の名前は「思永館道場」です。沢山練習してきた思い出のある場所に行くと、様々なことを思い出して懐かしくなります。懐かしかったものの1つが五条訓です。皆さんの道場にもあるでしょうか。これは、日本空手協会初代主席師範の故船越義珍翁先生が空手を修行する者へ書き残されたものだそうです。私の道場では練習終わりに決められた1人がまず唱え、それを他の人が全員で復唱していました。これにはどのような意味があるのか、1つずつ意味をみていきます!
    一,人格完成ニ努ムルコト
    空手の目的は、強くなる、試合に勝つだけでなく、最終的には、自分の心を磨き、正直な、正義感のある人、親切な人、社会に役立つ人になるために努力する、ということです。 別の言葉で言えば、優しく暖かい心を持って困っている人や弱い立場の人に対して、親身になって助けてあげられる事を率先できる人になるために、たゆまず稽古し修行することです。この言葉が最初にあるということは、これが最も重要だということです。
    一,誠ノ道ヲ守ルコト
    「誠の道」とは、自分や他人に対して誠実に真心を持って接するという、行動や態度のことです。善と悪を見きわめて、善に励む、ウソも人の悪口・陰口も言わないことが大切です。また決められたルールをしっかり守り、人に迷惑をかけたり道徳に反する行為は絶対にしてはいけません。また、悪かった事には素直な気持ちで反省できる人になって下さい。
    一,努力ノ精神ヲ養ウコト
    向上心と目標を持って稽古しなさい、また学校や会社でもそうしなさいということです。さらに、日々の稽古や厳しい練習は我慢することと耐える力を養います。努力した結果は必ずむくわれます。少々のことではくじけない忍耐力は皆さんが将来社会人になった時、大きな財産になります。
    一,礼儀ヲ重ンズルコト
    空手は「礼に始まり、礼に終る」と言われています。礼儀というのは、他人に対する思いやりや尊敬又は感謝の気持ちを態度や言葉に表したものです。これは一例ですが、道場に入り又は出る時にそこに人がいようといまいと礼をします。これは、場を取って頂いた人や会場を使わしてくれる人、会場を掃除したり管理してくれる等に対して、「今日この場所で稽古ができるのは、皆さんのおかげです」という感謝の気持ちを礼という形で表現することなのです。また返事を大きな声で返事やお礼を言うのは、「私は貴方のお話をちゃんと聞きました。ご指導ありがとうございました。」という心を声(言葉)に出したものです。更に、稽古以外でも礼儀を忘れてはいけません。特に保者者や先生方、先輩に対しては、尊敬の気持ちをこめて自分から率先して大きな声で挨拶をして下さい。またこれらの方々の注意やお話はきちんとした態度で、相手の顔を見て聞くことも礼儀作法の一つです。
    一,血気ノ勇ヲ戒ムルコト
    喧嘩は駄目ということです。空手を暴力に使っては駄目ですということです。「道理なき力は暴力」なのです。更に無謀なことをしては駄目だということです。喧嘩になりそうになったら、謝って済むなら謝る、逃げられれば逃げる。これが自分も他人も傷つけないことになるのです。但し、家族や仲間を守るため、そして相手の不正と闘う時のみ、空手の技を活用して下さいと言う意味です。
    長くなりましたが、以上が五条訓の意味です。皆さんも空手をする中でこれらを是非心がけてみて下さい!

     

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    これが道場にかけられている五条訓です。

     

    最後まで読んで頂きありがとうございました!

    明日もよろしくお願いします。
    それでは失礼します!